医院案内Clinic
■院長あいさつ
池田で開業して30年が経ち、多くの患者さんを診察させていただきました。その中で、患者さんたちから多くを学び、育てていただいたと深く感謝しています。
2025年4月から念願の、階段の無いバリアフリーの医院での診療を始めます。副院長の林明日美医師、スタッフと一緒に、患者さんに寄り添った医療を届け、皆さんのホームドクターになるように努めてまいります。
院長
●経歴
- 大阪大学医学部 卒業
- 市立池田病院 眼科部長
- 多田眼科 開院
●資格
- 公益財団法人 日本眼科学会 眼科専門医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(身体障害者手帳発行のための診断書発行)
- 難病指定医
●所属学会
- 公益財団法人 日本眼科学会
- JOIS 日本眼炎症学会
■副院長ご紹介
副院長
●経歴
- 東京女子医科大学 卒業
- 大阪大学医学部附属病院 眼科
- 国立病院機構大阪医療センター 勤務
- 箕面市立病院 勤務
- 日本生命病院 勤務
- 多田眼科 副院長
●資格
- 公益財団法人 日本眼科学会 眼科専門医
- 身体障害者福祉法第15条指定医(身体障害者手帳発行のための診断書発行)
- ボトックス認定医
●所属学会
- 公益財団法人 日本眼科学会
- JSCRS 日本白内障屈折矯正手術学会
- JOIS 眼炎症学会
■診療案内
〇一般眼科
目に関する異常には、視力低下、まぶしさ、目の疲れ、違和感、かゆみ、乾燥、涙目、充血、目の痛みなど、さまざまな症状があります。些細な症状であっても、放置すれば重篤な状態になる場合もあります。日常生活で、目に異常や違和感がある場合や、見え方など、少しでも気になる症状があれば、ご相談ください。
〇白内障
加齢や紫外線、糖尿病など様々な原因によって、目の中の水晶体というカメラのレンズにあたる部分が白く濁ってしまう病気です。それによって、ものが霞んで見えたり、眩しく感じたり、視力低下を引き起こしたりします。治療方法として、水晶体を人工のレンズに入れ替える手術が一般的です。当院でも日帰の白内障手術を実施しています。詳しくは当院にてご説明します。
〇緑内障
緑内障とは目と脳をつなぐ視神経に障害が起き、徐々に視野(見える範囲)が欠けていく病気です。少しずつ進行していくため、視野が欠けていることに気づかれないケースが多いです。また、初期症状はなく、病状が進んでも、霞みやまぶしさなどの自覚症状しかなく、白内障やドライアイなどとの見分けが困難です。欠けてしまった視野は元には戻らないので、緑内障は早期発見・早期治療がとても重要な病気です。当院では、定期的な視野検査を実施し、進行に応じた治療を行います。レーザーや手術治療が必要になった場合は、専門病院をご紹介します。
※緑内障発作
眼の中を循環する水(房水)の流れがせき止められて、急激に眼圧が上昇した状態です。眼痛、頭痛、嘔気などの症状が出現します。眼圧が高くなりすぎると視神経にダメージを来し、失明に至るケースもあります。前房(角膜と虹彩の間のスペース)が浅い人に起こりやすく、もともと眼鏡などを使う必要のない遠視の人に多いです。白内障が進むと水晶体というレンズの部分が膨らんでくるため、前房が浅くなり、発作を引き起こしやすくなります。また、抗コリン作用のある薬は使うと発作を引き起こす危険性がありますので、注意が必要です。事前に自分の目の状態を知っておくことも重要です。
〇眼鏡処方
目に合わない眼鏡をつけていると、ただ見えにくいだけでなく、肩こりや頭痛などを引き起こすこともあります。
視力について丁寧に検査し、患者さんの目に適した度数の眼鏡を処方します。
処方箋は眼鏡店へお持ちいただき、適切な眼鏡をご購入ください。
〇コンタクトレンズ処方
コンタクトレンズはメーカーによって、様々な特徴があります。患者さんのご希望と、検査結果をもとに、その人の目の状態に合うコンタクトレンズを処方いたします。
※初めてコンタクトされる方は、予約制を取っております
※遠近両用のコンタクトの取り扱いはありません
〇オルソケラトロジー
オルソケラトロジーは、就寝時に専用のコンタクトレンズを装用することで、角膜の形状を一時的に変えて、視力を改善させる近視矯正法です。日中は『裸眼』で生活できるメリットがあり、さらに近視の抑制効果が高いと注目されています。近年、ゲームやスマホの影響で低年齢から近視が進行する人が増えていますが、近視が進みすぎると近視性の黄斑変性や網膜剥離など重篤な病気につながる危険性が高まります。当院ではオルソケラトロジーに加え、近視抑制効果のある点眼薬やソフトコンタクトレンズも取り扱っています。
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〇網膜硝子体疾患
眼球の中心部にある透明のゼリー状の組織を「硝子体(しょうしたい)」と言います。硝子体に出血や濁りなどが起こると、視界に小さな点や線、黒いカーテンのようなものが見えたり、視力が急激に低下するといった障害が起こることがあります。硝子体の濁りには、年齢で生じる生理的なものもありますが、網膜に穴が開いてしまうことや網膜の血管が出血することで飛蚊症が生じることもあります。網膜に穴があいてしまうと、網膜剥離に発展することがあり、放置すると失明に至る危険を伴いますので、早急に手術が必要になります。軽視せず見え方に違和感を覚えたらすぐに受診してください。また網膜とは、カメラのフィルムに当たる部分で、ものを見るための重要な役割をしています。その中に黄斑と呼ばれる重要な部位があります。そこに傷害が生じると、ものが歪んで見えたり、視力が低下してしまいます。網膜の病気には糖尿病網膜症、網膜血管の閉塞症、網膜剥離などに加え、加齢黄斑変性、黄斑円孔、黄斑浮腫などがあります。
以下、いくつかご紹介します。
加齢黄斑変性とは、網膜の中心にある『黄斑』という、ものを見るのにとても重要な部分に病変が起こり、失明に至る可能性もある病気です。初期には、ものが歪んで見えたり、視力低下をきたすことがあります。かつては治療法が少なかった病気ですが、近年では医療技術の進歩により、改善や進行の抑制を期待できる治療法がいくつか登場しています。当院では、治療法の一つである硝子体注射を実施しています。また硝子体注射では治療できない症例に対しては、光線力学療法など別の有効な治療を行う専門病院へご紹介します。
◇糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は、糖尿病腎症、糖尿病神経症と並んで、糖尿病の三大合併症と言われており、失明の原因となる代表的な病気です。細かい血管が密集している網膜は、血糖の影響を受けやすく、血糖が高い状態が続くと微小血管が傷つき、変形したり閉塞したりします。さらに進行すると網膜が酸素不足となることで新生血管が出現し、その影響で、網膜剥離や新生血管緑内障などになります。また黄斑部に浮腫が生じることで、視力が低下していく場合もあります。初期の段階では自覚症状がないため、糖尿病の方は定期検診をお勧めします。網膜症が悪化する前に治療することが重要です。
◇網膜剥離
網膜剥離は、眼球の内側にある網膜が剥がれて視力が低下する病気です。初期の症状としては、視界に黒い線や点などが見える飛蚊症と呼ばれる症状が出現します。それを放置していると、飛蚊症が悪化し、黒いカーテンのような視野欠損が現れ、放置すると失明に至ることもあります。少しでも心当たりのある症状があれば、早めに受診してください。
〇小児眼科・斜視弱視
お子さんは症状を伝えることが難しいため、目をこする・細めるなどの動作が多い場合や、目やにや充血がある場合は、一度受診することをおすすめします。一般的な症状はもちろん、当院では斜視・弱視の治療にも力を入れています。子供の視力の発達が完成するのは8歳前後までと言われており、また、ものを立体的に見ることのできる立体視機能の確立はもう少し早いと言われております。3歳児健診や学校健診などで、異常や有症状といわれた場合は早めにご相談ください。